運動
無酸素運動後の代謝向上と有酸素運動の効果
筋トレ等の無酸素運動後は数時間以上に亘り安静時に比べ一割ほどの代謝向上(カロリー消費促進)が続きます。運動により体内に溜まった乳酸等の疲労物質の除去や損傷した筋繊維の修復等の筋肉の疲労回復プロセスでもカロリーは消費されます。
有酸素運動の場合は終わると直ぐに体温が下がってしまって代謝の向上の状態は続きません。
無酸素運動を行い糖質のエネルギー不足の状態になってくると成長ホルモンが分泌され中性脂肪の分解が進み(運動開始後1時間位から脂肪分解が始まる)、血中の遊離脂肪酸濃度が上昇して脂肪が燃焼し易い状態が続くので、その後有酸素運動を行うと脂肪の燃焼効果が上昇します。
運動の順番は大切で、有酸素運動をしてアドレナリンが分泌されると血中の遊離脂肪酸濃度が上がるので、その後無酸素運動を行っても成長ホルモンの分泌が妨げられ筋肉を作る効果が少なくなり脂肪燃焼効果も減ってしまうので、無酸素運動後の有酸素運動が脂質代謝を上げる方法と言えます。
* 遊離脂肪酸{FFA:free fatty acid(s)}:脂肪細胞にある中性脂肪が分解されて血液中に放出された物で、血中に混ざって体内を循環して筋肉等の組織に運ばれエネルギーとして使われます。
(関連:有酸素運動と無酸素運動) {...m1,m2,e2,e5}
カフェインとカプサイシン
ウォーキング等の有酸素運動をする前(30分〜1時間程度)にコーヒー(ブラック)等を飲んで置くとカフェインの効果で血中の遊離脂肪酸濃度が上昇して脂肪が燃焼し易い状態になります。緑茶や紅茶等にもカフェインは含まれます。一過性ですが、カフェイン摂取による安静時代謝(基礎代謝)の亢進(上昇)も見られるようです。
唐辛子に含まれるカプサイシンも中性脂肪から遊離脂肪酸への分解を促進させてくれます。唐辛子(カプサイシン)の入った食事を摂ると血行促進や発汗での発熱感で体が暑くなって代謝活動(新陳代謝)も促進されます。食事誘導性熱代謝(食事をする時の熱の発散:エネルギー消費)が高くなります。(但し、食後30分〜1時間位は運動は避けるようにしましょう。唐辛子の摂り過ぎによる味覚障害や胃,腸の炎症、痔にも要注意です。)
カフェインやカプサイシンの摂取により交感神経が興奮し、副腎のアドレナリン分泌,ホルモン感受性リパーゼ(酵素)の活性化による中性脂肪の分解が促進されます。 {...m1,m2,m3}
成長ホルモンと代謝
成長ホルモンは骨や筋肉の成長等に係るホルモンで、基礎代謝が高いと成長ホルモンも多く分泌されますが、基礎代謝量と同様に成長ホルモンの分泌量は年齢を重ねる毎に減少していきます。
成長ホルモンには成長期の成長促進作用の他にも代謝機能を調整する働きがあり、蛋白質代謝を促進して筋肉量を増加させたり,脂質代謝を促して体脂肪を減少させたりして体組成(体の構成成分)を整える働き等もあります。
中年になって太り易いのは基礎代謝の減少と、成長ホルモンの不足による脂肪分解作用の衰え等によるものです。成長ホルモンが減ると筋肉量や骨量も減少して体組成のバランスも悪くなります。
成長ホルモンの分泌は40代でピーク時(10代)の半分程度になり、50代ではピーク時の4分の1程度にまで減少してしまいます。
怪我をした時等に治り難くなったと感じた事はありませんか? これ等も成長ホルモンの減少に関係があるようです。成長ホルモンには新陳代謝を促進させる働きもありますし、疲労回復等にも係っています。
※ 代謝:体内に摂取した栄養素等を変化させてエネルギーを取り出し(エネルギー代謝)たり,体を構成する材料にする事(物質代謝・新陳代謝)を言います。
ダイエットに係ってよく出て来る基礎代謝はエネルギー代謝の観点で分類された語の一つであり、脂質代謝等は物質代謝の一つですが、これに関連してエネルギーの出入,変換のエネルギー代謝も行なわれています。
新陳代謝と言う言葉は特に古い細胞と新しい細胞の入れ替り等で使われています。
(関連:三つの代謝と消費エネルギー,乳酸は疲労物質か?) {...m1,m2,m3,m5,m6,m7,m8,d7,d9,l6}
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